【院長だより】新型コロナのはなし

中国武漢市に端を発した新型コロナウイルス感染症が世界各国へ広がりつつある中、わが国では日本政府が昨日2月27日に3月2日から春休みまで全国の小学校、中学校、高校、特別支援学校の一斉休校を要請するという前例のない事態となりました。

感染力の強い身近なウイルス疾患にはインフルエンザがありますが、新型コロナウイルス感染症は感染力が強い上に、地域の医療機関でインフルエンザのような迅速簡易診断ができないことや、一部の重症化した肺炎に有効な治療薬がないことが大きな問題になっています。

私たちが今なすべきことは、まず感染予防対策として手洗いやマスクの着用を徹底し、不要不急な外出を控えましょう。

もし感染が疑われた場合にも、風邪症状が軽ければ過剰に恐れず自宅で安静療養していれば多くの場合治ります。発熱が数日続き息苦しいなど肺炎を疑わせる症状を認めたら、相談センターやかかりつけ医に電話で相談した上で受診しましょう。高齢者や持病のある人はとくに注意が必要です。

感染の拡大を最小限度にとどめるために一人ひとりの冷静な対応が大切です。